各駅停車の駅

先週は土讃線窪川〜阿波三縄まで二日かけて訪ねました。
訪ねた駅の数はちょうど50駅、
高架道路の真下にある高知商業前、
鉄橋の端の袂が駅の布師田駅、
一つ一つ車で探し出して行き着くのは至難の場所です。
なかでも極めつけは
「新改」しんがいという駅
ここはくねくねと暗い林道を何分も走ったあげく山の上にぽつんと
これが駅?回りは深い木々に囲まれすこしだけ空間が開けていますが
人の住む家は無論一軒もありません、狐や熊が乗車するのかな
乗降のためのプラットホームというより通過列車をやり過ごす
引き込み線のためにつくられた駅のようです
駅という概念が根底から崩されてしまう場所でした。
それからもう一つ
「土佐北川」とさきたがわ
この駅は、駅へ上がる階段を登ると、プラットホームの下は深い川です
思わず足がすくんでしまいました。

無縁社会」ということがしばしばテーマーにされますが
芒穂に吹く風が冷たい無人のプラットホームに立ってみると
地方路線の駅にもさまざまな人間の生きざまが反映されていて
哀感ひとしおでした。