鹿

           〇北山の妻恋ふ鹿の声に雨

             (きたやまのつまこうしかのこえにあめ)

            

            〇鹿啼くやひねもす雨に濡れてゐし  河童三子

            〇老鹿の角たそがれに靡くやう    々

            〇朝靄に息白く鹿立ち上がる     々