○秋耕の畝真っすぐな鍬使ひ
(しゅうこうのうねまっすぐなくわづかい)
○秋耕や夕陽かかりて母息子 秋甫
○秋耕の人に落暉の影長し 々
○秋耕の一日暮れて小鳥くる 々
(しゅうこうのうねまっすぐなくわづかい)
○秋耕や夕陽かかりて母息子 秋甫
○秋耕の人に落暉の影長し 々
○秋耕の一日暮れて小鳥くる 々
(あきのかをうちそこねたるわれもあわれ)
○哀れ蚊の耳の後ろに来て鳴けり 秋甫
○残り蚊や墜ちたか無事か風強し 々
○なごりの蚊三面鏡をとび立てり 々
(はなのきてがかおかれあるモネのにわ)
○一人とはこんなに寂し大花野 秋甫
○花野径子は手をほどき走り行く 々
○大花野風きて雨に夢覚めし 々
(ながきよのくりかえされるユモレスク)
○長き夜の灯を早ばやと消しにけり 秋甫
○深夜ラジオのアナウンサーと夜長し 々
○夜長とは灯を消してよりはじまりぬ 々