〇回覧板もって菫の小径かな
(かいらんばんもってすみれのこみちかな)
〇芽を出してすぐ花つける菫かな 河童三子
〇菫咲く花壇はみ出てをりにけり 々
〇ふたりして菫のごとく小さくなり 々
(かいらんばんもってすみれのこみちかな)
〇芽を出してすぐ花つける菫かな 河童三子
〇菫咲く花壇はみ出てをりにけり 々
〇ふたりして菫のごとく小さくなり 々
(すずめのこキュッキュッとなくもまるはだか)
〇子雀の鼓動をつかむ掌(たなごころ) 河童三子
〇子雀の鼎(かなえ)の形口三つ 々
〇雀の子忠一忠二忠三郎 々
(くりくりとじゃきのなきめやさくらだい)
〇桜鯛精進落とす法事膳 河童三子
〇さくら鯛氏も育ちも瀬戸内海 々
〇掌(てのひら)に載る大きさやさくら鯛 々
(はなびえやくさいろのゆうしてっせん)
〇花冷えや稍々燃えきれぬ体脂肪 河童三子
〇花冷えやコンビニの茶とおにぎりと 々
〇花冷えの野の蝶を追い立てる 々
(つまとなったあのよるにみしはるのほし)
〇春の夜の大曲線に二つ星 河童三子
〇牛飼いの乙女誘ふや春の星 々
〇春の星獅子や烏の落るかと 々