○蕎麦の花粉ひき唄など祖谷の里
(そばのはなこひきうたなどいやのさと)
○蕎麦咲けば死んだ娘が行くかずら橋 秋甫
○かずら橋渡れば秘境蕎麦の花 々
○奥祖谷の案山子の里や蕎麦の花 々
(そばのはなこひきうたなどいやのさと)
○蕎麦咲けば死んだ娘が行くかずら橋 秋甫
○かずら橋渡れば秘境蕎麦の花 々
○奥祖谷の案山子の里や蕎麦の花 々
(あめのおとこおろぎのねとかわりあう)
○脱衣場に固まってゐるいとどかな 秋甫
○竈馬五右衛門風呂の蓋の上 々
○二十燭光燈りいとどと貰い風呂 々
(おいたちにほんろうされてはなくさき)
○下りて来る臭木の風の中にゐる 秋甫
○海に出る小径を隠す花臭木 々
○花臭木掘っ立て小屋の庭広き 々
(あめあがりとんぼのしょーのはじまりぬ)
○雨の日は蜻蛉のショーの休演日 秋甫
○赤とんぼ歩き遍路の笠の上 々
○赤とんぼロープウエーに山下りる 々
(ふえたいこかみをいざなうおどりのわ)
○白足袋とひょとこ面の踊り入る 秋甫
○うっかりと神も顔だす踊りかな 々
○踊りの輪炭坑節の二重三重 々