干柿

             〇柿干して冷たい風を喜びぬ

              (かきほしてつめたいかぜをよろこびぬ)

           

            〇吾の見る霄空けて柿吊す     河童三子

            〇干柿の日々陽の色に染まりゆく  々

            〇ベランダの干柿哀れ日の短    々

     From Buru to grandson

 

   〈此の一句〉

   〇柿干して晩年のなほ無策なり     小島照子(不詳)