罌粟

          〇午後の陽にはらり散華や罌粟の花

              (ごごのひにはらりさんげやけしのはな)

         

            〇罌粟の朱のどこか狂気を孕むらし   河童三子

            〇罌粟の花午後は頭痛の予感かな      々

            〇引き籠る子の瞳(め)に光る罌粟の花   々

 

     ブル便り     

  

   〈此の一句〉

   〇屋上で罌粟を蒔き扶養家族なし     池田澄子(1936━)