〇枇杷の花ジェネリックにて生き延びし
〇枇杷の花むかし長屋の子沢山 河童三子
〇軽口をたたいて寒し枇杷の花 々
〇この庭に子の声なくて枇杷の花 々
婆ごころ
早朝から ブルばあちゃんの 山の裾野に煙が棚引いていました どこかのお百姓さんが収穫ずみの乾燥した芋がらなどを焼いているのでしょうか 煙は広がりながらゆっくりゆっくり 雲と一緒に東の方向へ流れています。
遠い団地の家並みは東面だけ 鮮やかな朝の光に輝いています その光る方に向かって 出勤の車が走って行きました。一台 また一台 つぎつぎに 月曜日から金曜日までの朝の時間です 団地の中はもう空っぽかもしれません。
熱いおちゃを飲みながら ブルばあちゃんはストーブの横から なかなか立てません 体がおかしくなった訳ではないのです 今朝は寒く心が挫けていたのです。
二杯めのお茶を飲みほすと エイヤーと気合を入れて立ち上がりました。(やっぱり元気だった)