藷粥

           〇息吹いて藷粥の湯気ふくらます

               (いもがゆやほほふくらますゆげのなか)

           

             〇藷粥を行平に炊く一人かな     河童三子

             〇藷粥や沢庵の音噛みころす     々

             〇十日夜の大釜に粥炊くまわり    々

 

     婆ごころ

 

  お粥さんはブルばあちゃんにとっては 幼い頃から親しみのある食事でした なにせお米が不足していたから 水で薄めて炊かなければならなかったのです 「目だまの映るお粥」と揶揄されたお粥さんですが ブルばあちゃんは好きでした。

 

 お米が世間に出回るようになっても ブルばあちゃんの子供の頃は お昼はいつもお粥さんだったのです 父方の祖父が奈良出身で お粥にお茶を入れて炊き  夏は冷やして食べたのです 「奈良の茶粥」といって 有名らしいですよ。