〇天牛のぎちぎち頭頑固そう
(かみきりのぎちぎちあたまがんこそう)
〇天牛に全身で拒まれてゐる 河童三子
〇天牛や銀河の果てを飛んでをり 々
〇天牛が夜の網戸に来て鳴くや 々
私の本棚
彼がまだ京都大学に在学中「日蝕」で芥川賞に輝き、華やかにデビューした。
「日蝕」以来、彼の作品にはチェックを入れて読むようにしてきた。
「二月物語」「葬送」「空白を満たしなさい」「ある男」等々。
この「本心」は今年の春に読んだものである。何分年金生活者には本にかける代金も
ちょっと負担が大きくなってきているので、、、セコハンになるのを待って読むようにした。
だいたい一冊買う値段で2~3冊は買えるのでこんなに嬉しいことはない。
で、「本心」もAIの進化と私たちの関わり方が描かれるのだが、この本を先に読んで
もういらないからと言って、私にプレゼントしてくれた人に言わせると、
こういうは事はすでに現実で、ビズネスとして成立しているらしい。
若い時私のみた夢は、いつも追われている夢で、私は切迫してくると地上を飛ぶという
奥の手を出す訳であるが、せいぜい飛べても地上1~2m程度で、追っての手にいつ足を
掴まれるか窮地は少しも改善されていないのである。