〇昼の夢いつ覚むるやも土用東風
(ひるのゆめいつさむるやもどようこち)
〇少年よいざ帆を揚げよ土用東風 河童三子
〇牛窓にヨット部の艇土用東風 々
〇土用東風ジョン万次郎の昔より 々
私の本棚
その秋に、私はリュックとギター、そして持ち運び可能なタイプライターを持って、
ノーフォーク州ボクストンにたどり着いた。古い水車があり、
平たんな農地が一体に広がる小さな村だった。
イースト・アングリア大大学院の創作課程への入学が認められたからだ。
ロンドンでの活気に満ちた暮らしを離れ、私は小説家となるために、
異常なほどの静けさと孤独の中にいた。
(ノーベル賞受賞記念講演より抜粋)