○伊予に在り京の紅葉の恋しけり
(いよにありきょうのもみじのこいしけり)
○伊予なれば海山近く薄紅葉 秋甫
○薄紅葉伊予路の遍路海に出る 々
○川魚の紅葉の上に載せられし 々
紅葉の便りが西の方にも聞かれるようになった。が、この辺りの紅葉は物足りないとこの時期になると何時も思うことである。
見わたせば花ももみじもなかりけり浦の苫やの秋の夕暮れ 藤原悌定家(新古今和歌集)
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声きくときぞ秋は悲しき 猿丸大夫 (小倉百人一首)