草の穂

     ○草の穂や汽水の風を右左
(くさのほやきすいのかぜをみぎひだり)

       ○草の穂に軍配振るやがき大将   秋甫
       ○草の穂を分けて海への小径かな  々
       ○草の穂の夜露に濡れて帰り道   々
 三日目の釣り行脚は雨になって牟礼、庵治の半島の港を次回のために車で回って調べるだけにした。雨にけぶる鎌野漁港や篠尾漁港、房前漁港を通りすがりに見て過ぎた。途中、峠の辺りで釣り竿を持った男性がひとり単車から下の浜へ降りる姿をみた。釣り時は雨も厭わないのだろう。