芙美子忌

     ○女の性むかし哀しき芙美子の忌
(おんなのさがむかしかなしきふみこのき)
映画「浮雲」より
       ○梅雨しぐれ壬生川駅に芙美子の碑   秋甫
       ○芙美子の忌尾道に坂多かりき     々
       ○芙美子忌や奄美に熱き人の夜     々
 林芙美子は十代の頃に読んで、文学少女を気取っていた。大人の恋愛も分かったように切なくて涙を流したり。
 映画の「浮雲」は高峰秀子森雅之のだった。当時十代の私は森雅之のファンであった。また「風と共に去りぬ」ではアシュレイが好きでスカーレットと同様、優柔不断の男に魅力を感じるようなのだ。