短夜

     ○短夜や老ひの現を徘徊す
(みじかよやおいのうつつをはいかいす)
然し勝手に家へ戻る
       ○海にゐる夢は塀打つ五月雨の        秋甫
       ○鰯追う烏賊はまた鱏に追われけり      々
       ○烏賊の臓腑(はら)鰯の稚魚の詰まりをり  々
 いよいよ風邪をひいてしまったようだ。急に降りだした雨に濡れたからかもしれない。
 熱を計ってみると7度5分の微熱。早々にベッドへ。