万愚節

     吉四六と彦一が来て万愚節 
(きっちょむとひこいちがきてまんぐせつ)
四月馬鹿
       ○家康と手相が同じ四月馬鹿     秋甫
       ○四月馬鹿大法螺に口合わざりし   々
       ○万愚節亀にもらった玉手箱     々
 吉四六さんと彦一には実在のモデルがある。吉四六さんは豊後藩現在は臼杵の村の庄屋だった廣田吉右衛門といわれている。一方彦一は肥後熊本藩の下級武士で、八代城の城下の長屋に住んでいた。
 当時の下級武士は給料がない。住まいは与えられるが食い扶持は自分で稼がなければならなかった。定職を持たなかった彦一は農業や傘職人をして口すぎをしていたという伝承がある。
 今日はエイプリルフール、吉四六さんや彦一に一杯食わされないようにしよう。