○卒業子鍋釜もって巣立ちけり
(そつぎょうしなべかまもってすだちけり)
みんな卒業していく
○卒業子この道の石蹴ることなし 秋甫
○卒業子第二釦を求められ 々
○卒業子戦などせず生き抜けよ 々
今年も多くの若者が学び舎を巣立っていった。地球上には聖戦という名のもとに銃を持って戦いの日々の中にいる若者もいる。三つ目の句によせて
ああをとうとよ君を泣く
君死にたまふことなかれ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃をにぎらせて
人を殺せとをしへしや
人を殺して死ねよとて
二十四までをそだてしや 與謝野晶子