○堤下りて春潮の端手に計る
(ていおりてしゅんちょうのはしてにはかる)
春の海
○春潮や大島へ行く定期便 秋甫
○一湾を出て春潮の大路かな 秋甫
○春潮や灯ともす船を浮かべをり 秋甫
水温むという季語には少し時間が経った感がある。
では、春潮ならと思って車で出る用事があって序でに浜の波打ち際に寄ってみた。潮に手をつけてみると確かに水もぬるんでいた。春が来る前に水は温まなければならない。どうも俳句の季語感には微妙に順序が存在するようだ。