木の芽

     ○木の芽出るも気鬱生まるるきのう今日
(きのめでるもきうつうまるるきのうきょう)
芽立ちの頃
 早くも春愁というのだろうか。春愁も秋愁も何故か一番に感じる方で、又それからの立ち直りも早いのである。折角なのだから十分に雰囲気を味わっておこう。
 去年、山椒の木が枯れて、うまい具合に丁度2,3メートルほど離れたところにその小生えが芽を出していたのである。枯れた山椒の木は掘って、跡へ小さな木の芽を移植したのであるが、それにはまだ芽吹きは見られない。