寒修行

     ○寒修行端麗な僧立たれけり
(かんしゅぎょうたんれいなそうたたれけり)
冬の勤行
 わが家は真言宗が一応檀那寺になっている。盆と暮れに仏さんの前でお経をあげてくれる慣わしになっている。このほどこのお寺の代が替わって3代目になった。独身33歳高野山で修行を終え眉目秀麗な僧なのである。
 どうもお坊さんの男前には子供の頃から憧れる傾向があるようで、妙心寺の寺の前に住んでいた時は、冬になると毎朝お寺から坊さんが応々と言いながら出てきて門前の三差路をそれぞれ分れて托鉢に行かれた姿が思い出される。
 また、日曜日には花園大学の坊さんの卵たちが日曜学校を開いていて、通ったものだ。