苔の花

     ○書に倦むや珈琲もよかり苔の花
(しょにうむやこーひーもよかりこけのはな)
百一歳の洋画家
 新日曜美術館は百一歳の洋画家、入江一子をやっていました。絵は小学校の頃から好きで描きはじめ、毎日一枚描くまでは食べたり寝たりしないと自身に言い聞かせて生きてこられたそうです。70歳を過ぎてから青い罌粟を見るために、中国の4000mの山を登って来て、その花を101歳のアトリエで描いているのです。焼肉が好物らしく、サポートしてもらうスタッフに支えながらではありましょうが、目が覚めれば絵を描いている生活とか。
 そういえば、僧籍にある94歳の瀬戸内寂聴さんも、お肉を好きで食べているそうです。本人は「私は小説家ですから肉を食べなければ書けませんよ。小説は闘いですからね」と。