雀の担桶

     ○雀の担桶も枕も地球は青い
(すずめのたごもまくらもちきゅうはあおい)
イラムシの繭
 雀の担桶(たご)。これはうちの庭のカリンの木にくっついているのは見てしっていましたがこれを「雀の担桶」と言うのは初めて知りました。
 担桶といえば、子供の頃は肥担桶という言葉を親しく思い出されます。下肥を畑などに運ぶときの入れ物で、前後二つに分けて棒で担いでいたのです。季語としては「雀の担桶」と書きますが、実際にはイラムシの繭なのです。
 もう一つ、幼い頃の遊びの中で雀の枕と言う草もありました。担桶も枕も雀専用のものですから人が使う物に似ていても小さくかわいらしいものです。
 内のカリンの木に産み付けられた「雀の担桶」は雀が用をたす容器なのかと思うと、ちょっと見方も変わってきます。