猿酒

     ◦朝三暮四逆さもありて猿酒
(ちょうさんぼしさかさもありてましらざけ)
 朝三暮四
 猿は餌の木の実を一日7個貰って食べていた。
 ある時餌当番は猿を集めて言った。
 「お前たちは餌を一度に全部食べてしまうから、これからは朝に3個夕に4個 にしょうと思う」と言った。
 猿たちは多いに怒った。そこで当番は、
 「それじゃ、朝に4個夕に3個ではどうか」と提案した。
 猿たちはそれを聞いて大いに喜んだ。

 猿酒(ましらざけ)は猿が樹のうろなどに果物を蓄えて置いた物が発酵して出来た酒のことで、樵たちはそれを珍重したという事である。

 私もまた、だいたいこんなレベルの生活であろうか。午後から「未完現実」の原稿を投函。餌の米と食材を調達して帰る。小雨は終日降ったり止んだり。