◦たてつづけ音して終わる遠花火
(たてつづけおとしておわるとおはなび)
港花火大会
一昨日は港の花火大会があった。ここ数年雨で延期になったり、昼まで降っていた雨が止んでも厚い雲の下でぼんやり滲んだ花火が上がっていたりと、まともな花火日和ではなかったが、今年は前日に梅雨明けがあってコンディションには恵まれていた。
そろそろ二階に上がろうかと思ったところへ、ど〜ん、ど〜んと鳴り出した。地方のさびれた町の花火はゆっくりと静かに始まり、夢に到着しない間にフィナーレになったようだ。ベッドから見る花火には哀愁があった。
◦ねむりても旅の花火の胸にひらく 大野林火