菜飯

     ◦老いる日の野にあるままに菜飯食ぶ
(おいるひののにあるままになめしたぶ)


 きのう惠ノ窪池の下の土手へ土筆の生えぐあいを偵察に行ってきました。寒波が戻ってきて、風は肌を刺す冷たさに、まだすこし早いだろうかと思いながら出かけましたが、土手を離れた所に日当りのいい空き地があって、そこにあるはあるは土筆の乱立です。1時間ほど夢中になって摘んで帰りました。

 袴を取って土筆も早速、夕食の菜に添えました。


 菜の花、土筆、春野の恵みに去年漬けた山桃酒を添えて食卓は老いの食を贅沢に飾りました。