春風

     ◦春風にけむり棚引く製紙(かみ)の街


 今朝のテレビに曾野綾子氏が登場していました。2000年の7月〜9月にあったNHK人間講座以来に見る彼女の姿です。すっかりおばあちゃんになられたとなあと思ったら(78歳)という字幕が出て納得しました。
 実は私の後半の人生の出発にポンと後押しされたのは彼女の「中年以後」という本でした。それは定年まで5年を残していた私をあっさり職場と決別させてくれるほどの説得力がありました。
 あれから数十年経ちますが、必死にしがみついていた仕事の手を早めに離して随分と解放された楽しい日々を過ごして来ました。
 今朝はそんな私に、また、待ったあ!と彼女の声がしたように思いました。
「老後の心得十七ケ条」そのような本を出版されたのでしょうか。十七ケ条だけ検索してみました。

  老後の心得十七ヶ条
 1 してもらうのは当然と思わないこと
 2 老人であることは肩書きでも資格でもない  
 3 身内なら何を言ってもよいと思わない
 4 自分の苦しみが一番大きいと思うのはやめる
 5 愚痴を言えばみじめになるだけ
 6 生活の寂しさは誰にも救えない
 7 楽しみを得たいと思ったら金を使う覚悟を
 8 一般に自分が正しいと思わない
 9 一人で遊ぶ癖をつける
10 子供は老後保健ではない
11 若い世代は自分より忙しいのだと肝に命じる
12 同じ世代とつきあう
13 年寄りは何事にも感謝の表現を
14 やさしくされたら衰えを自覚する
15 老人であることを失敗の言い訳にしないこと
16 一生涯身だしなみに気をつけること
17 歩けるように脚を鍛えておくこと