2026-06-01から1ヶ月間の記事一覧
〇海の向こうぼんやりおもふ小判草 (うみのむこうぼんやりおもうこばんそう) 〇小判草フランス窓を懐かしむ 河童三子 〇項垂れて故郷恋しと小判草 々 〇大西洋の風なつかしむ小判草 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇小判草熟れて銅貨となりにけり…
〇ハンカチ口にダージリンの汽車の旅 (ハンカチくちにダージリンのきしゃのたび) 〇タイミングよくハンカチ出さる男物 河童三子 〇のぞみベルにハンカチ振るや窓の内 々 〇ハンカチは噛むもの悔し涙拭く 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ハンケチ…
〇虎が雨五条大橋揺らしゆく (とらがあめごじょうおおはしゆらしゆく) 〇誰が恋か鴨川に降る虎が雨 河童三子 〇虎が雨なりふり構わぬ恋と想ふ 々 〇虎が雨先斗町にも虎の妓が 々 From Buru to grands 〈此の一句〉 〇虎が雨皿に満たして石河童 伊藤白潮(1…
〇大出水白旗あげる半夏生 (おおでみずしろはたあげるはんげしょう) 〇加茂川の水に浸かりし半夏生 河童三子 〇半夏生京を三日の雨の中 々 〇半夏生町屋の軒に濡れてをり 々 〇半夏生京の更地は細長く 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇石見路や雨…
〇化野の奥の異界や今年竹 (あだしののおくのいかいやことしだけ) 〇振り向くなそっと囁く今年竹 河童三子 〇今年竹すずめの宿に空屋あり 々 〇風の来もたいそう驚く今年竹 々 〇嵯峨野にて行儀見習ふ今年竹 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇今年…
〇白玉やキャリーを曳いて京暖簾 (しらたまやキャリーをひいてきょうのれん) 〇白玉の喉ごし旅の疲れかな 河童三子 〇ひんやりと白玉団子のどの味 々 〇白玉のあんみつを待つ窓の雨 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇白玉のよろこび通る喉の奥 水…
〇青嵐術後検診へキャリー曳く (あおあらしじゅつごけんしんへキャリーひく) 〇碇泊の船を隠すや青嵐 河童三子 〇青嵐二合の釜に飯二合 々 〇青嵐ダム放流のサイレン鳴る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇青嵐仏ヶ浦に舟繋ぐ 高田し然子(不詳)
〇台風の目もでてをりぬ梅雨最中 (たいふうのめもでておりぬつゆさなか) 〇どの家も瓶に梅漬け梅雨最中 河童三子 〇天気図はすっぽり梅雨の雲の下 々 〇梅雨最中瀬戸の水際の足元に 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇大国の出雲なりせば男梅雨 寺…
〇夏至といふ最も長き道歩まむ (げしというもっともながきみちあゆまん) 〇アポロンの竪琴の音や夏至の道 河童三子 〇夏至祭やストーンヘンジは雨の中 々 〇夏至の蛸モーリタニアは西の端 々 〇太鼓の房揺らすごとくに夏至の風 々 From Buru to grandson …
〇父の日や母は機嫌をとる名人 (ちちのひやはははきげんをとるめいじん) 〇父の日の晴れて其々出払いぬ 河童三子 〇父の日や父の枕の臭かりし 々 〇父の日や太くもなくて短き生 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇父の日のどんよりとあるロバの耳 …
〇園の子ら固く手つなぐエゴの花 (えんのこらかたくてつなぐエゴのはな) 〇えごの花女子学生の笑ひごえ 河童三子 〇エゴの花修道院の庭に散る 々 〇高校のアルバム開けエゴの花 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇思春期やえご散るころを鬱々と 辻…
〇青鷺の賢治のやうに田に歩く (あおさぎのけんじのようにたにあるく) 〇青鷺の青田に祈る形して 河童三子 〇青鷺やサムサノナツをオロオロと 々 〇青鷺の青田大きく跨ぎゆく 々 〇青鷺と青田に映る夕焼と 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇白鷺の…
〇竿さして峡下り来る夏帽子 (さおさしてきょうくだりくるなつぼうし) 〇校庭に校長草引く夏帽子 河童三子 〇友釣りの囮の鮎の悲哀かな 々 〇夏帽子着物長靴岡潔 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇応援の人文字を描く夏帽子 三村純也(1953━)
〇山の端の烏の一家明け易き (やまのはのからすいっかあけやすき) 〇いさり火に烏賊釣る漁の明け易し 河童三子 〇明け易の鳥飛び立たす大欅 々 〇明け易や泡沫(うたかた)の夢に惜しみし 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇明易の一磴高き在所かな…
〇六月の朝焼紅し雨親し (ろくがつのあさやけあかしあめしたし) 〇六月の雲が隠しぬ海と山 河童三子 〇六月の雨機雷の海に降りにけり 々 〇六月の街や獣の走る闇 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇六月を綺麗な風の吹くことよ 正岡子規(1867━1902…
〇早苗田の水広々と水馬 (さなえだのみずひろびろやとあめんぼう) 〇水ゆたか羽を忘るる水馬 河童三子 〇水馬やサラブレッドの美脚かな 々 〇田水来て田を見て周るあめんぼう 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇水馬水ひっぱって歩きけり 上田五千…
〇夕立止み樹皮駆け上る瑠璃蜥蜴 (ゆうだちやみじゅひあがるるりとかげ) 〇蜥蜴の目トリケラトプスの夢に醒む 河童三子 〇青とかげ七変化の花の上 々 〇蜥蜴の尾のぴょんぴょん躍る石の上 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇濡れ縁に午後の日ゆたか…
〇万緑や壺中に落ちて漲れる (ばんりょくやこちゅうにおちてみなぎれる) 〇万緑や腹の底まで気盈(きえい)呑む 河童三子 〇万緑や山紫に水猛る 々 〇万緑の中や傘寿の坂登る 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇万緑の中や吾子の歯生え初むる 中村…
〇桑の実の黒の実食めば口黒し (くわのみのくろのみはめばくちくろし) 〇桑の実や原罪のがれ難しかな 河童三子 〇桑の実や口の淋しき少年期 々 〇指染めて桑の実摘むを憚らず 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ありきながら桑の実くらふ木曽路哉 …
〇鼻水を垂らして猫の夏風邪に (はなみずをたらしてねこのなつかぜになつ) 〇夏風邪や痰つまらせて逝くところ 河童三子 〇梅雨中を鼻水たるる夏の風邪 々 〇暑い日も寒い日もあり夏の風邪 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇夏風邪はなかなか老に重…
〇筧水豊に峡の梅雨晴れ間 (かけひみずゆたかにきょうのつゆはれま) 〇部屋干しの吾も外干す梅雨晴間 河童三子 〇梅雨晴間バンクシ―の絵現るる 々 〇梅雨晴れ間水道水に亀あらふ 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇梅雨晴やところどころに蟻の道 正…
〇夏料理サラダボウルと玻璃の雨 (なつりょうりサラダボウルとはりのあめ) 〇山荘に傘さして来し夏料理 河童三子 〇白ウィン抜いてランチの夏料理 々 〇かまくらの中の真鯛や夏料理 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇美しき緑走れり夏料理 星野立…
〇蛍の火一つ真っ直ぐ天へ逝く (ほたるのひひとつまっすぐてんゆく) 〇蛍火のあれは今晩旅立つ火 河童三子 〇軒に来て別れを灯す蛍かな 々 〇江の川生れ在所の蛍かな 々 〇とつ国の夫待つ国の蛍舟 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇高々と欅に風や…
〇きのふから弄ばれし蠅のゐる (きのうからもてあそばれしはえのいる) 〇蠅叩き持つ間に蠅の姿きゆ 河童三子 〇渾身の空振りの音蠅叩き 々 〇おにぎりを開けば山の蠅より来 々 From Buru to grandso同じ 〈此の一句〉 〇好きですと言えばユウコが蠅叩く 小…
〇窓の外の海を隠せり芒種の日 (まどのとのうみをかくせりぼうしゅのひ) 〇芒種の水心うるをふまで飲まむ 河童三子 〇ざわざわと芒種の庭を風通る 々 〇蔦の葉に家の籠るる芒種かな 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇ごんごんと芒種の水を飲み干せ…
〇亀の子の木の葉と流れ田の水に (かめのこのこのはとながれたのみずに) 〇亀の子の買はれて万の一年目 河童三子 〇亀の子や吾より長き世を如何に 々 〇亀の子よ万年先に会いたしや 々 〇亀の子を詠めば太宰の句に逢ひぬ 々 From Buru to grandson 〈此の…
〇木苺の秘密の藪を知ってゐる (きいちごのひみつのやぶをしっている) 〇木苺を雨の雫と食みにけり 河童三子 〇木苺や熊野古道の雨にぬれ 々 〇木苺や夕の小径を灯しけり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇山路行くや木苺取って食ひながら 村上鬼…
〇雲垂れて腥き香の栗咲けり (くもたれてなまぐさきかのくりさけり) 〇栗の香や頭おもたき午後となる 河童三子 〇山路来て車の屋根は栗の花 々 〇栗の花垂る吾に乳なかりけり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇今栗の花散る頃梅雨の頃 高木晴子(1…
〇寝覚めぎわ頭重たき走り梅雨 (ねざめぎわあたまおもたきはしりつゆ) 〇俎板にハイターかける走り梅雨 河童三子 〇走り梅雨墨磨って紙揃へ置く 々 〇走り梅雨荷揚を待つやチップ船 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇寝る前の窓に顔出す走り梅雨 …
〇長物を少しのこして衣替 (ながものをすこしのこしてころもかえ) 〇秋冬春一度にしまう衣替え 河童三子 〇窓に見る山にも在りぬ衣替 々 〇今月は癌検診や衣更 々 〇癌の予後過ぎて衣を替へにけり 々 From Buru to grandson 〈此の一句〉 〇衣更へて海に向…